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#お肌の水分量

お肌の老化を防ぐにどうしたらいい?その秘訣はお肌の水分量。エイジングサインの対策5選

年齢を重ねると油分も水分も減少する

お肌の弾力やハリを保ってくれているのは皮脂成分のバリア機能ですが、加齢とともに皮脂の分泌量は減り、水分を保持する力も弱まってしまいます。
皮脂も水分も減るとお肌は乾燥してしまい、シミ、シワ、くすみ、たるみといったエイジングサインが出始めて「老い」が目に見えるようになっていきます。

年齢を重ねていくと、ヒアルロン酸やセラミドなどの肌の保湿機能を担っている成分が減少し、それに伴ってお肌の油分量も水分量が減ってしまう傾向があります。
細胞そのもの老化は止めようがありませんが、油分量と水分量を適正に保つことで、お肌のバリア効果の低下や見た目の老いを緩和させることはできます。

お肌の水分が蒸発してしまうのを抑えているのが、トリグリセリド、ワックスエステル、スクワレンが主要成分の皮脂で、これに汗が混じって膜をつくります。
お肌を乾燥から守り、弾力やハリを保つのに欠かせないものです。

シミ、シワ、くすみ、たるみといったエイジングサインが気になりだしたら、お肌の皮脂や水分が不足しているのかもしれません。
潤いを逃さないお肌に戻すために、洗顔やスキンケアの見直し、睡眠や食事の改善してみてください。
また、お肌水分量を確認すると状態の目安になりますので、気になる方は2,000円〜1万円ぐらいで入手可能なので「スキンチェッカー(肌水分チェッカー)」でチェックしてみるのもよいでしょう。
肌状態を把握して、適切なケアをするのはエイジングケアにも役立ちます。また、水分量だけでなく、油分量、柔軟性、ハリまで測定できるものもあります。

●シミ

エイジングサインの代表格のひとつである「シミ」の原因は、表皮細胞の一番下にある色素細胞(メラノサイト)で生成される「メラニン」ですが、本来なら日射しによるダメージからお肌を守ってくれるものです。
少々の日射しなら表皮細胞の再生プロセスによって体外に排出されますが、紫外線を浴びすぎると再生プロセスがうまくいかずメラニンが肌に定着してシミとなってしまいます。

●シワ

角質層の水分不足によるもので、お肌のハリや弾力が低下し、乾燥によって硬くなったお肌はゴワゴワした肌目になってしまいます。
細かく薄いうちならスキンケアで改善できますが、溝が深くなるとそれも難しくなりますので何よりも早めの対処が大切です。

●くすみ

乾燥や肌摩擦によって表皮がダメージを負うことによってターンオーバーのプロセスが乱れ、古い角質がお肌の表面から自然に剥がれていくことができなくなると蓄積して厚くなり、お肌の色としてはくすんで見えるようになります。
お肌の油分・水分を適切に整え、潤いがある肌質を保っていれば、正常な新陳代謝によってくすみは抑えられます。
加齢によりターンオーバーのサイクルは長くなっていきますが、年齢の平均より滞ってしまうことがないよう、保湿ケアしましょう。

●たるみ

肌弾力の低下、代謝機能の低下、筋力の低下の3つが原因と言われています。コラーゲンやエラスチンが減少したり、肌摩擦で真皮にダメージを受けると、お肌の弾力が低下してしまいます。
また、代謝機能が低下すると皮下脂肪が厚くなり、重力の影響でたるみやすくなります。

お肌の水分量、理想と平均は?

適切な水分量の図イラスト

わたしたちの肌水分は、平均して10%不足しています。

ヒトの肌は40%〜50%くらいの水分量が理想だと言われています。
でも、実際に計測してみると日本人の平均値は30%〜40%で、理想に比べて10%ほど不足しています。
また、30%を下回ると乾燥を体感するようになります。

また、水分量が少なすぎると、肌表面はべたついているのに、内側は乾燥しているインナードライ肌になってしまうこともあります。
表面上は潤っているように感じても、お肌の内側が乾いてしまっていることに気づかないこともあります。
油分と水分の両方がバランスよく十分な状態が本当の美肌です。

日射し(紫外線)を遮る

UVA量、UVB量の月間変動グラフ

出典:東海大学総合科学技術研究所

日射し、特に紫外線を遮ることは美しい肌を保つのに、とても大切です。
お肌に紫外線が当たると細胞に少しずつダメージが蓄積されていき、バリア機能が著しく低下してしまうため、水分を保つことができなくなってしまいます。
SPF値の高い日焼け止めを塗ったり、日傘を差したりして紫外線の対策をしましょう。
また、紫外線量は5〜8月がピークですが、それ以外の月もピーク時の半分以上の量が降り注いでいますので、通年でのUV対策が望ましいでしょう。

洗顔料やクレンジング剤を見直す

洗顔やクレンジングは、お肌を清潔にしてスキンケア化粧品の浸透を良くしたり、メイクの乗りを良くする大切なプロセスです。
でも、洗顔料やクレンジング剤は、油性のメイクや汚れを落とす性質があるため、皮脂も洗い流してしまいますし、お肌への刺激にもなり負担が大きいものです。
毎日使う洗顔料やクレンジング剤を見直すことで、お肌の水分量が改善されることもあります。

洗顔料については別記事(洗顔後の「つっぱり」を何とかしたい、効果が期待できる5つの対策)をご覧いただき、ここではクレンジング剤について解説します。

一般に使われるクレンジング剤は、洗浄力が高い順に並べると、拭き取りシート、オイル、リキッド、ジェル、クリーム、ミルクという順です。
洗浄のために配合される界面活性剤の量や種類によって刺激の強さにも差があるので、必ずしもこの順番とは限りませんが、洗浄力の高さとは、お肌への刺激の強さとも言い換えられます。

また、スキンケア全般に肌摩擦は避けるべきものです。お肌の表皮も、その下の真皮も、とても薄いデリケートな組織です。
摩擦によって、表皮に細かな傷がつけば肌荒れや吹き出物が発生し、必要な角質まで取り去ってしまえば刺激に弱い肌になったり、肌の乾燥をつながるなど、さまざまなトラブルが発生してしまいます。

このため、摩擦によってメイクや汚れを落とす拭き取りシートタイプのクレンジング剤は、保湿を気にする人は使わないようにするのがよいでしょう。

スキンケアを見直す

間違ったスキンケア習慣を続けると、お肌の水分量が低下してしまうことがあります。
肌摩擦などの刺激の強い行為を長期間続けると、ケアしているつもりでもお肌のバリア機能や保湿力を低下させてしまっていることがありますので、アイテム選び方や使い方に間違いがないか見直してみましょう。

保湿ケアをしっかりやって、お肌が保湿できる土台を造ることが重要で、それは皮脂膜の状態、正常なターンオーバーサイクルなどによってつくられます。
化粧水を多く使えば、お肌の水分量が上がるというわけではありませんし、角質が抱え込める水分量には限度がありますので、限度の以上の量を使っても無駄になってしまいます。
逆に、過多な水分は角質を脆くさせる原因にもなるので、化粧水の使い過ぎには注意しましょう。

また、皮脂成分を補うためのクリームや乳液は、お肌の乾燥状態やお部屋の湿度等によって使い分けるのがよく、同時に両方使う必要はありません。
トリグリセリドやワックスエステルなどの皮脂成分を補うものや、セラミドやヒアルロン酸など「高保湿成分」が配合されたアイテムを選ぶことをおすすめします。

スキンケア化粧品を肌に塗るときにも、洗顔と同じように肌摩擦を起こさないようにすることが大切です。
メーカー推奨量はきちんと守り、顔を手のひらでやさしく包み込み、なじませるように塗りましょう。
適量から極端に少ない量にすると、表面は潤ったと感じてもお肌の内側が乾燥してインナードライ肌になってしまってはスキンケアの意味がありません。

食事を見直す

サラダのイメージ写真

外側のスキンケアだけでなく、内側からのケアもお肌の潤いには大切です。内側のケアとは食事やデトックスのことです。
まずは、お肌を乾燥防止に役立つ栄養素を意識して、バランスのよい食生活を心がけましょう。

おすすめしたい栄養素は、青魚含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、エゴマ油や亜麻仁油に多く含まれるオメガ3系の脂肪酸で、お肌の潤いを守ってくれる「セラミド」の材料になります。
また、セラミドを多く含む食材としては、大豆やこんにゃく、牛乳やひじき、わかめなどがあります。

お肌のターンオーバー促進してくれる「βカロテン」が含まれる緑黄色野菜や、肌のバリア機能を整えて血液の流れを良くしてくれる「ビタミンE」が含まれるナッツ類やゴマもおすすめです。

オリーブ油やツバキ油に含まれる「オレイン酸」は、善玉コレステロールを減らさず、悪玉コレステロールだけを減らしてくれるオメガ9系の脂肪酸です。

もちろん、お肌の乾燥を防ぐためには水分補給も欠かせません。
体内の水分不足は、肌の乾燥につながりますので、こまめに水分補給しましょう。

睡眠を改善する

睡眠中に分泌される成長ホルモンには、細胞分裂を助けてターンオーバーを促すなどの役割があります。
お肌の乾燥が気になったときは、しっかり睡眠をとりましょう。よく言われるように睡眠不足はお肌の天敵です。
自分に合った安眠マクラを使ってみるのもおすすめです。

お部屋の空気を改善する

お部屋の湿度は60〜65%に保つのが理想で、50%以下だとお肌から水分が空気中に吸い出されてしまいます。
冬場は外気自体も乾燥していますが、エアコンの効いた夏の室内もお肌には厳しい環境です。
職場等のたくさん人がいる場所では自分に合わせた湿度調節は難しいかもしれませんから、保湿クリームなどを使って、朝・晩のスキンケアをしっかり保湿対策しましょう。

おすすめ化粧品

ヒアルロン酸を配合した保湿クリーム

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